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​空想の森から

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この「空想の森から」は旧・由布院空想の森美術館」が発行していた同名の月報の続きとしてブログ形式で発信するものです。月一回発行の月報の時代からインターネットの普及へと大きく情報の発信手法が変化し、現場から瞬時に発信・発言できる時代が来ました。これに対応し、ホームページ、フェィスブックなどとリンクしながら進めてゆきます。

【空想の森から<1>】

由布院空想の森美術館 
2018年5月20日再開!!
OPEN記念号


まずは「由布院空想の森美術館」再開!!の速報からお届けします。

【再開第一期企画展】 「神楽」と「仮面」の民俗誌
5月20日―9月30日
「仮面」と「神楽」を展示の核に据えた本格的なフォークアートミュージアム。神楽と仮面史の源流を訪ねる30年にわたる旅で収集された「九州の民俗仮面」、写真、書籍、動画などで構成される祝祭空間。九州脊梁山地の山深く伝えられてきた「神楽」。そこには国土創生の物語と土地神の物語が秘められていた。神楽と仮面神が秘めた「物語」とは、宇宙星宿・森羅万象・自然と人間界の融合・協調を説く壮大な叙事詩であった。

【再開第一回企画展】
三人展 会期5月20日―8月31日
高見乾司/絵画:MIYAZAKI神楽画帖
高見剛/写真:祈りの道と「仮面」の祭り
高見八州洋/竹工芸:竹と遊ぶ・竹と暮らす
各地で地域計画とアートの関連を模索しながら、神楽と仮面の研究を続け、神楽の場に通って絵を描く長男・乾司。祭りの場に通い、修験者と一緒に山岳を歩き、日出生台実弾演習の実態を追う次男・剛。竹を割り、竹を削り、編む仕事を一途に続けてきた三男・八州洋。幼い頃を過ごした山の村から、半世紀をともに歩き続けた三人が、空想の森美術館再開を機に合流。

【由布院空想の森美術館】
「九州の民俗仮面」300点と「アジアの仮面」150点を収蔵。「神楽」と「仮面」を展示と研究の核とした美術館として再出発。山と森の精霊たちの声を聴く、聖なる空間が再び湯布院の血に甦りました。

1986年から2001年へかけて運営を続けた「由布院空想の森美術館」が閉館して16年が経過した2017年秋、「あの空想の森美術館をもう一度、再開してほしい」というリクエストをいただきました。「おやど二本の葦束」を経営する橋本律子さんからのありがたい申し出です。その詳細は次回の「帰る旅―空想の森へ」に記しました。
再開される空想の森美術館は、解体寸前だった古民家を移築したもの。重厚な建築とその周囲を取り巻く竹のオブジェ、真正面に見える秀麗な由布岳などの景観を包括した創造空間としてゆく予定です。
閉館から再開に至る16年間にはさまざまな経緯がありましたが、私たちはそれを「時の造形」と記憶して、新たな出発をします。このインターネット空間「空想の森から」「森の空想ブログ」等で新旧のデータを掘り下げ、記録し、発信してゆきます。新緑がまぶしい由布院の五月、空想の森というアートを巡る冒険の旅が再開されるのです。

「九州の民俗仮面」とは、国家創生の英雄群像と古くからその土地に座す土地神を造形したもの。「神楽」に登場し、国の歴史やそれぞれの地域の物語を語ります。悪霊が宿るとして使用後は焼却・破棄されてしまう世界の仮面文化の中で、「神」として信仰されてきた日本の仮面は、数千年に及ぶはるかな「縄文」の記憶と現代の芸能文化を結ぶ歴史遺産でもあります。「仮面」を展示の核に据える時、その空間は、アジアと九州・日本を結び、精霊たちの声が響く幻想空間となって私たちを迎えるのです。


【由布院空想の森美術館の構成】


□本館:古民家を移築した重厚な建物に「仮面」「神楽の写真」「神楽の絵」などを展示。過去5年間の九州の神楽の映像記録と全国の神楽を訪ね歩いた研究者の蔵書・資料などを収蔵した研究施設となります。
□企画ギャラリー:本館二階のスペースは高見乾司の創作空間。かつて空想の森に集った創作家たちを再結集する企画展示室を兼ねます。
□写真工房:一階右手は「九州の祭り」「湯布院の町づくり」「日出生台の記録」など高見剛の30年にわたる写真家活動の資料を収蔵し、撮影と写真作品の展示スペース。
□ミュージアムショップとカフェ:一階左手がショップ&カフェです。書籍とアート&クラフト、民藝、自然布&草木染め、日本の古美術作品などを展示販売。施設全体を「日本美を極める」文人空間とします。
□竹のアート:施設の中を高見八州洋の「竹の灯り」が照らし、外では敷地内に自生していた竹をくみ上げたオブジェが来館者を向かえます。建物を取り巻く空間そのものと、そこで活動する創作家集団が空想の森美術館という設定です。



【インフォメーション】

名称:由布院空想の森美術館
住所:大分県由布市湯布院町川北平原1358
館長:高見剛
総合アートディレクター:高見乾司
◇入館料:大人500円 中学生以下は無料
◇TEL::FAX 0977-85-7542

                 090-5940-0062(高見剛携帯)090-5319-4167(高見乾司携帯)
◇mail Kuusounomori2018@gmail.com
◇hp https://kuusounomori2018.wixsite.com/mysite
◇交通:大分自動車道湯布院インターから車で3分、JR由布院駅から車で5分

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