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空想の森の草木染

2019年夏のスケジュール

【クララ<幻草>を移植・採取し、黄色を染めるワークショップ】

クララは高原の草原地帯に自生する植物。その根はくらくらとめまいがするほど苦いことからその名がついたと言われます。鮮明な黄色の染まる優秀な染料植物です。自生地は少ないのですが、由布院空想の森美術館の立つ敷地になんと、10株ほども自生。そこはいずれ埋め立てられる場所にあるため、移植します。その際に採取される葉と茎で染めます。

<第1回>森の空想ミュージアム 宮崎県西都市穂北5248-13

​・館の前の空き地に自生するものを採取し、染めます。

<第2回>7月21日 午前10時~午後3時

・場所 由布院空想の森美術館 大分県由布市湯布院町川北平原1358

<第3回>8月4日

・場所 森の空想ミュージアム 宮崎県西都市穂北5248-13

       *由布院で採集したものを持ち帰り、染めます。

参加費 1日の参加・お1人5000円(シルクストール1枚分と昼食代を含みます)

☆お問い合わせ、お申し込みは 0977-85-7542(由布院空想の森美術館)または(担当・高見乾司090-5319-4167)へ。

 

【苧麻<チョマ>を採取し、麻糸を紡ぐワークショップ】

宮崎県茶臼原台地の一角で実行されている「友愛の森/里山再生プロジェクト」の森に自生する苧麻を採取し麻糸をつむぐワークショップです。原料の採取から糸紡ぎ、麻布の織りまでの全工程を行います。

とき 6月から7月へかけて随時実行します。

・お問い合わせ、お申し込みは

☆森の空想ミュージアム090-5319-4167 (担当・横田080-1765-4925)へ。

 

【葛の蔓を採取し、繊維を採り、「葛布」を織るワークショップ】

◇森の空想ミュージアムにて。7月から9月へかけて連続して行います。

*詳細は森の空想ミュージアム0983-41-1281(林田)または高見乾司090-5319-4167

 へお問い合わせ下さい。

 

【茜草の根を採取し、万葉の赤「茜色」を染めるワークショップ】

夕焼け空の色を表す「茜色」のことは誰でも知っているが、その茜色はどうやって染めるのか、「アカネ」という植物がどのような草でどこに生えているか、それをどのように採集して茜色を染めるのか、などということを知る人は少ない。しかしながら、日本人は万葉の時代からこの色を愛好し、多用し、歌に詠み、親しんできた。その「知」と「技」の部分を切り捨て、忘れ去ってきたのが、明治以降の百年、厳密にいえば戦後の半世紀という時代であろう。森へ行き、植物を採集し、その植物のことをよく知り、「色をいただく」という作業は、この半世紀たらずの間に失った大切なものを見つめなおし、取り戻す仕事のひとつが茜染めである。

今年・高見は高千穂と阿蘇を結ぶ峠道の脇に自生する茜の群落に出会った。茜草は藪から道路わきの側溝にまで根を伸ばしていた。第一回目はこれをいただき、染めます。

第二回目は、諸塚の渓流沿いのコテージに宿泊して、採集し、染めます。

 

<第一回>9月7日と8日 午前10時~午後3時

・場所 由布院空想の森美術館 大分県由布市湯布院町川北平原1358

<第二回>9月15日16日

・場所 森の空想ミュージアム 宮崎県西都市穂北5248-13

       *由布院で採集したものを持ち帰り、染めます。

<第三回> 9月28日~29日

諸塚村のコテージ周辺にて

参加費 1日の参加・お1人5000円(シルクストール1枚分と昼食代を含みます)

*諸塚村での企画は宿泊費と当日の食材費が別途になります。

☆お問い合わせ、お申し込みは 0977-85-7542(由布院空想の森美術館)または(担当・高見乾司090-5319-4167)へ。

焼畑の野に自生する「山茶」の若葉で「古代紫」が染まった

【九州脊梁山地の峠で採集した自生種の「山茶」で紫を染めるワークショップ】

と き 2019年 5月 4日(土) 10:00~15:00

参加費 一人5000円​ (シルクストール1枚分+昼食代含む)*終了しました。

九州山地の山々には、「焼畑」で焼き払われたり、森が切り払われたりした後、真っ先に芽を出す植物群「縄文植生」がみられ、その中に「山茶」も含まれる。列島基層の植物たちで、山茶も自生種である。飲用の他、天然状態で紫が染まる。今回、諸塚から高千穂・由布院へと越えるルートの峠道で採集でき、実際に染める機会が実現した。

染め上がった布は、布の古名でいう「古代紫」に近い色となり五月の風に布が翻る感動の場面となった。

 

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麻糸を作って神社に奉納しよう/大麻の繊維から麻糸を紡ぐワークショップ 継続中です。
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第1回目は諸塚村観光協会主催で「諸塚村シイタケの館」で実施され、多くの参加者が集まった。第2回目は日向市美々津の古民家を改装したギャラリー「雑貨&カフェ/民(min)」で開催。前回の続きを行った。このワークショップで作られた衣装は、来年2月に諸塚村・諸塚神社で開催される「桂神楽」の大祭に奉納される。桂神楽の大祭は7年に一度の開催。それまでに糸を作り、麻布を織り、衣装に仕上げて奉納するのである。その全行程を実行する最初の段階がこのワークショップ。すでに各地で開催されており、目標の三分の一程度は出来たというが、作業はまだまだ続く。
      ☆ ...
2枚目の写真は現在も使われている古い神楽衣装。大正時代と昭和初期に奉納されたもの。「素襖(すおう)」という。白衣の上に羽織る。神楽衣装は神が降臨し依り付く「依り代」の性格も持っている。神楽番付のなかにはこの衣装を脱ぎ、束ねて持ち、激しく打ち振りながら舞う演目がある。まさしく神を招く所作である。
     ☆
麻糸は「大麻」の繊維から採る。古くは自家栽培で採取していた。高千穂神楽でも古い大麻の繊維を御幣とともに榊に取り付けて使用している例がある。この麻の繊維を榊に取り付けたものを「青和幣(あおにぎて)」といい、おなじく楮の繊維を榊に取り付けたものを「白和幣(しろにぎて)」という。大嘗祭の折に神前に奉じられるのがこれである。古代から現代に至る歴史の糸がここに結ばれている。
現在、大麻の栽培は禁止されているので、繊維は許可を得て栽培している生産者から仕入れて使用する。
     ☆
麻糸をつないでゆく作業を「績む(うむ)」という。絹糸をつなぐ作業を「紡ぐ(つむぐ)」という。どちらも「結び」ではない。繊維と繊維を重ね合わせながら縒りをかけ、繋いでゆくのである。出来た糸は「おぼけ」に蓄えられ、糸車で縒りをかけられる。
最後に「枷(かせ)」に取られて、機に掛けられるのを待つ。

この企画は、麻糸作りから機織り、神楽衣装の仕立て、来年(2020年)2月に開催される「桂神楽大祭」への奉納まで継続して行われます。諸塚村観光協会・森の空想ミュージアム・由布院空想の森美術館(神楽鑑賞)等が支援します。

・お問い合わせは企画代表・甲斐志麻090-7479-0697・森の空想ミュージアム担当高見乾司(090-5319-4167)・諸塚村しいたけの館へ。

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